2025年伝染性紅斑（リンゴ病）報告動向と主要指標

ヒトパルボウイルスB19による感染症。小児科定点（約3,000か所）からの週次報告に基づく集計で、臨床診断中心（疑い例含む）。2025年は過去10年で最大規模の流行を記録。

2025年の特徴

過去10年で最大規模

冬〜春に加え夏期も高水準が継続

第20週（5/12–18）全国

定点当たり 2.05

流行ピークの始まり

第35週（8/25–31）全国

総報告数 12,814

減少傾向だが過去平均を大きく上回る

警報の目安

定点当たり 2.0

地域差あり（自治体基準）

全国・地域の主要トピック（2025年）

全国動向

地域の警報・高水準

減少局面でも過去平均超

地域別：定点当たり報告数（各週の報告値）

警報基準ライン（2.0）

数値はグラフ上に直接表示

年齢分布と臨床像

年齢分布：5〜9歳が最多、次いで0〜4歳。成人例も散見。
臨床像：両頬の紅斑、四肢のレース様紅斑など。
診断：臨床所見中心で、確定検査によらない報告（疑い例を含む）。

小児主体

成人例も注意

現在の評価（第37週時点）とリスク

9月は減少傾向だが、過去平均を上回る水準で推移。
2024年11月〜2025年3月にピーク、夏期も異例の高水準が継続。
妊婦・免疫不全者への注意喚起が継続。

季節外れの高水準

減少局面

データ注記と出典

- 本ページは、IDWR（感染症発生動向調査週報）および一部自治体報告の抜粋に基づく要約です。
- 定点当たり報告数は流行の指標であり、自治体により警報基準が異なる場合があります。
- 記載の総報告数は週報ベースの全国集計値（推定）です。
- 数値が「-」とされた週は公表値が未確認または定性的情報のみのため、グラフには含めていません。
- 最新情報は国立健康危機管理研究機構サイトをご確認ください：https://id-info.jihs.go.jp/

更新目安：2025年9月22日時点（第37～38週の速報待ち）

放送品質の情報表示を目指し、上品な青基調で可読性と客観性を重視したデザイン。重要指標はグラフ上に直接注記しています。