クラウドワークス株価分析レポート
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クラウドワークス株価分析
ギグエコノミーの雄は試練の時を迎える:成長痛と大株主の思惑
2025年11月18日 市場分析レポート
KEY METRICS - 主要指標
年初来高値
¥1,456
ストップ安価格
¥724
▼ 11月17日
目標株価
¥1,750
本質的価値評価
大株主保有割合
6.03%
牧寛之社長
PRICE VOLATILITY - 株価変動推移
FINANCIAL PERFORMANCE - 業績推移
2025年9月期実績
売上高・営業利益ともに過去最高を達成。売上総利益は17四半期連続で前年比20%以上の成長を継続。自己資本比率50%超の健全な財務体質を維持。
2026期 FORECAST - 業績予想
大規模先行投資
DXコンサルティング事業への最大25.5億円の投資により、売上高の減少と最大10億円の営業赤字を予想。のれん減損も計上。
TIMELINE - 主要イベント
2025年9月期
通期決算発表:売上高・営業利益ともに過去最高を達成
2024年11月
株主優待制度発表:QUOカード実施により個人投資家の関心向上
2025年11月17日
ストップ安:厳しい業績見通しにより724円まで急落
2025年11月17日(引け後)
大量保有報告書提出:バッファロー牧寛之社長が6.03%保有と判明
2025年11月18日
株価急反発:需給思惑的な買いが殺到し1,000円付近まで回復
GROWTH STRATEGY - 成長戦略
第三の収益柱
DXコンサルティング事業を新たな収益源として育成。企業のデジタルトランスフォーメーション支援により収益構造の質的変化を目指す。
市場ポテンシャル
日本のDX遅れを背景に、大きな成長機会が存在。フリーランスプラットフォームと企業内製化支援の両輪で事業展開。
MARKET FACTORS - 市場環境
構造的追い風
日本の働き方改革と恒常的な人材不足により、フリーランス・副業者活用のニーズは旺盛。テーマ性は揺るぎなし。
ギグエコノミー
ギグエコノミーの旗手として、柔軟な働き方を支援するプラットフォームの地位を確立。企業と人材を結ぶインフラを提供。
INVESTMENT OUTLOOK - 投資評価
市場の二極化する評価
短期的には、最大10億円の営業赤字予想と「のれん」減損により投資家の失望を招いたが、中長期的には本質的価値1,750円との評価も根強く、現在の株価水準には割安感があるとの見方が優勢。大株主の出現により需給は改善傾向にあり、DXコンサル事業の進捗が今後の株価を左右する最大の鍵となる。
| 評価項目 | 短期見通し | 中長期見通し | | --- | --- | --- |
| 株価水準 | ボラティリティ大 | 割安感あり | | 業績 | 赤字転落予想 | 構造的成長継続 | | 投資テーマ | 不透明感 | DX・人材不足 | | 需給 | 大株主出現 | 株主還元強化 |
CONCLUSION - 投資判断のポイント
クラウドワークスは創業以来の大きな試練を迎えている。ストップ安を招いたのは短期的な収益悪化への懸念だが、その後の反発は大株主出現による需給改善と割安感を意識した買い戻しが主因である。
日本の働き方改革や恒常的な人材不足を背景とするテーマ性は揺るぎない。しかし、市場が再び高値を追うためには、新たな投資フェーズで収益回復への道筋を明確に示す必要がある。
特に、DXコンサル事業の進捗状況と2026年9月期以降の利益構造の変化が、今後の株価を左右する最大の鍵となる。投資家は短期的なボラティリティに惑わされず、同社の長期ビジョンと実行力を冷静に見極める必要がある。
