キオクシア株、乱高下の末に急落：NAND市場低迷と巨額負債がIPOを脅かす

公開日: 2025年11月21日

半導体大手キオクシアホールディングス株の株価が急落し、21日には一時15%超の下落を記録した。NAND型フラッシュメモリ市場の回復遅延により、直近決算は大幅な減益。約1兆円の有利子負債と市場の不透明感が重なり、投資家の懸念が再燃。IPO計画への影響も注視されている。

Market Snapshot

11月21日終値

9,340円

▼ 1,995円 (-17.6%)

11月高値

14,405円

11月11日

最大下落率

-35.2%

高値からの下落

有利子負債

約1兆円

9,995億円

Stock Price Volatility

重要警告

21日の取引では一時15%超の急落を記録。米サンディスクの株価も20%以上下落し、グローバル半導体市場全体の不安定化が顕在化。

Financial Performance

決算データ

2025年9月中間売上高前年比 -6.8%

純利益前年比 -62%

上期最終利益前年比 -67%

業績悪化要因需要低迷・供給過剰

財務構造

有利子負債 9,995億円

自己資本比率 25.3%

財務リスク高水準

IPO状況不透明

Key Issues

主要リスク要因

NAND型フラッシュメモリ市場の回復遅延が業績圧迫
コロナ後のPC特需反動とデータセンター投資の伸び悩み
世界的な半導体サイクルの低迷期が継続中
供給過剰感が根強く、市場回復時期が不透明
約1兆円の巨額負債が財務体質を悪化
米サンディスクの株価急落が連鎖的に影響
IPO計画の延期リスクが投資家心理を冷却
主要株主・東芝の財務戦略との連動性

Market Outlook

投資家センチメント

強気派絶好の買い場

弱気派強く売りたい

市場評価意見二極化

回復の鍵

NAND市場明確な回復必要

半導体サイクル早期反転期待

需要回復先データセンター・5G

今後の注目ポイント

NAND型フラッシュメモリの需給バランス改善時期
データセンター向け大容量メモリ需要の回復動向
IPO計画の具体的なスケジュールと実現可能性
事業再編や資金調達計画の進捗状況
主要株主・東芝の資本政策との連動
グローバル半導体市場の景気サイクル転換

DATA SOURCE: 東京証券取引所、各種金融情報サービス

本レポートは情報提供を目的としており、投資勧誘を意図するものではありません