KLab(3656.T) 経営危機分析

KLAB (3656.T)

株価上場来安値更新:28億円赤字と24%希薄化のダブルパンチ

詳細記事:https://www.today-jp.com/news/klab-3656t-stock-plummets-record-low-massive-loss-dilution-crisis

CRITICAL ALERT: 深刻な経営危機

モバイルゲーム開発のKLab株式会社が2025年に入り深刻な経営危機に直面。業績悪化と大規模な株式希薄化により株価は歴史的暴落を記録し、上場来安値を更新。

KEY FINANCIAL METRICS

2024年12月期 最終損益

-28億円

前期比 ▼ 54%悪化

2025年Q2 最終損益

-47.4億円

四半期赤字

減損処理額

-44.26億円

EA SPORTS FC TACTICAL関連

株式希薄化率

24.6%

新株予約権 1,189万株

資金調達額

18.5億円

第三者割当増資

株価急落(1/9)

136円

前日比 ▼ 19%

損益推移分析

財務インパクト分析(ウォーターフォール)

経営危機の3大要因

CRISIS TIMELINE

2024年12月期

通期最終損益が28億円の赤字
前期の18.19億円赤字から大幅悪化。収益力の著しい低下が顕在化。

2025年1月

第三者割当増資を発表
マッコーリー・バンク・リミテッドを割当先として約18.5億円を調達。潜在株式希薄化率24.6%という高水準が市場に衝撃を与える。

2025年1月9日

株価が歴史的暴落
前日比19%安の136円まで急落し、上場来安値を更新。東京証券取引所が信用取引の委託保証金率を50%以上に引き上げる臨時措置を実施。

2025年3月

経営体制の刷新
創業者の真田哲弥氏が社長に復帰。経営方針の転換を図る。

2025年Q2
(4-6月)

巨額赤字の計上
連結最終損益が47.4億円の巨額赤字に。『EA SPORTS FC TACTICAL』関連の無形固定資産44.26億円の減損処理が主因。

2025年12月1日

現状
株価は依然として低水準で推移。通期業績予想は「合理的かつ信頼性のある予想の提示が困難」として非開示。

KEY ISSUES

  • 新株予約権による潜在的な株式希薄化率が24.6%という異例の高水準に達し、既存株主の一株利益が大幅に低下する懸念
  • 2025年Q2だけで47.4億円の巨額赤字を計上し、その大部分が『EA SPORTS FC TACTICAL』関連の44.26億円の減損処理
  • 収益の柱だった『キャプテン翼』のKPIが低下し、売上高が前年同期比で2ケタ減という既存タイトルの減衰
  • 2025年12月期の通期業績予想を「合理的な予想が困難」として非開示にするなど、経営見通しの不透明性
  • 新規大型タイトルへの投資を継続する方針だが、過去の投資失敗により市場の信頼が大きく損なわれている状況
  • 東京証券取引所が信用取引の委託保証金率引き上げという異例の措置を実施するほどの市場の警戒感

既存タイトル収益状況

OUTLOOK & RISKS

**再建の課題:**KLabは調達資金を新規大型モバイルゲーム及び新規カジュアルゲームの開発に充てる方針。創業者の真田哲弥氏が社長に復帰し経営体制を刷新したが、市場の信頼回復は容易ではない。

**重要な分岐点:**既存タイトル依存の構造からの脱却と、44億円規模の減損処理からの立ち直りが急務。2026年度の経営成績が企業の存続可能性を左右する重要な鍵となる。

**投資家への警告:**通期業績予想が非開示という異例の状態が続いており、事業環境の不確実性は極めて高い。新規タイトルの早期成功なくして、成長軌道への復帰は困難な状況。

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