マイナ保険証移行:最後の1ヶ月で露呈した医療DXの課題
マイナ保険証移行:最後の1ヶ月で露呈した医療DXの課題
経過措置
2024年12月2日
旧保険証の新規発行停止
利便性の向上
2025年9月以降
スマホ保険証利用開始予定
完全移行
2025年12月2日
紙の保険証が**完全廃止**
デジタル化の進捗と「3割の壁」
マイナ保険証のメリット
- 医療データの効率的な一元管理
- 転職・引っ越し時の手続き簡素化
- 過去の薬剤・健診データ共有で適切な医療提供
- 保険者(企業・健保組合)の事務負担軽減
深刻な現場の混乱(マイナショック)
頻発するトラブル事例
情報紐付けミス 個人情報・保険者情報が誤って紐づけられる(国保情報が継続表示など)。
システム不具合 顔認証システムの不具合、通信不良による接続不能。
リアルタイム性の欠如 資格情報が即座に更新されず、現場での確認作業が煩雑化。
現場の主要な課題
- トラブル時の全額自己負担(10割)発生
- 窓口業務の大幅な複雑化と負担増
- デジタルデバイド層(高齢者など)への対応
- 定期更新が必要な資格確認書の煩雑さ
今後の展望と求められる対応
利便性向上の取り組み
- スマホ保険証: 2025年9月以降、カード本体不要で利用可能に。
- リーダー導入: 医療機関への補助金・加算制度による設備投資支援。
- 多様な登録手段: 医療機関窓口、マイナポータル、セブン銀行ATM。
デジタル化成功のための必要条件
【システム基盤】
安定稼働と情報正確性の確保。
【国民サポート】
デジタルデバイド層へのきめ細やかなサポート体制と確実な資格確認書の交付。
結論:不安払拭なくして真のDXなし
医療の質向上と効率化は超高齢社会の日本にとって不可欠です。しかし、システム面の問題、現場の混乱、そして国民の不安を払拭しない限り、マイナ保険証は真の医療DXの基盤として定着しません。政府には、移行期の混乱を教訓とし、より堅牢で利用しやすいシステムの構築が強く求められています。
