ラクオリア創薬（4579）株価分析
RAQUALIA PHARMA (4579.T) STOCK ANALYSIS
ラクオリア創薬株価分析 - 特許査定で急騰も収益化への課題は継続
2025年12月4日
MARKET DATA
現在株価 1,405円
高値更新 3年ぶり高値圏
連騰記録 7連騰ストップ高
前回高値 2022年12月
FINANCIAL RESULTS Q3
営業損失 -3.44億円
業績悪化期間 12四半期連続
主力製品 テゴプラザン
R&D費用 増加傾向
CATALYST
特許査定 米国取得
対象薬剤 タミバロテン
空売り比率 11月末急増
買戻し圧力 ショートスクイーズ
STOCK PRICE VOLATILITY 2025
KEY EVENTS TIMELINE
2022年12月
株価前回高値を記録。低分子創薬パイプラインへの期待が高まる
2025年4月28日
小野薬品工業がCLK阻害薬CTX-712の臨床試験中止を発表。株価暴落の引き金となる
2025年11月末
貸株市場経由の空売りが急増。大口空売り筋のポジション積み上がる
2025年12月
タミバロテン関連の米国特許査定を発表。7連騰ストップ高で1,405円まで急騰
SURGE FACTORS ANALYSIS
急騰要因の構造
市場反応の内訳
BUSINESS CHALLENGES
収益化の課題
研究開発型企業特有の長期的な赤字構造。12四半期連続で業績悪化が継続しており、安定収益基盤の確立が急務
臨床試験リスク
提携先の小野薬品によるCTX-712臨床試験中止が4月の暴落を引き起こした。パイプラインの成否が企業価値を左右
資金調達懸念
継続的な赤字により、将来的な追加資金調達や株式価値の希薄化リスクが市場で意識されている
需給の不安定性
空売り買戻しによる踏み上げ相場が急騰の主因。信用買いの積み上がりにより持続性への懸念が残る
FINANCIAL PERFORMANCE TREND
RISK ASSESSMENT
高ボラティリティ 収益化未達 臨床試験依存 需給不安定 希薄化リスク
INVESTMENT OUTLOOK
投資判断のポイント
現在の株価急騰は、特許査定という具体的なパイプライン進展と空売り買戻しによる需給改善が主因であり、業績改善によるものではない。投資家は短期的な値動きに惑わされることなく、以下の点を冷静に見極める必要がある。
注目ポイント
• 研究開発投資の成果がいつ、どのように具体的な収益として実現するか
• 継続的な赤字構造から脱却し、安定した収益基盤を確立できるか
• 今後の臨床試験結果や大型契約の進捗状況
• アステラス製薬との共同研究の進展とライセンス供与の実現性
極めて高いボラティリティを持つこの銘柄への投資判断においては、長期的な視点での企業価値評価が不可欠である。
BUSINESS MODEL