住友ファーマ(株) 株価分析 - 業績回復と市場調整
https://www.today-jp.com/news/sumitomo-pharma-stock-price-upward-revision-overvaluation-gap
住友ファーマ(株)
4506.T
業績回復と市場調整の狭間：上方修正にもかかわらず「割高感」残る株価の行方
東京 | 東証プライム市場
2025年12月4日
株価（前日終値）
¥2,556.5
▼ 調整局面入り → ¥2,400台前半
営業利益予想（2026/3期）
¥980億
▲ ¥540億から上方修正（+81.5%）
PER（株価収益率）
10.6倍
割安感あり
PBR（株価純資産倍率）
3.5倍超
割高感あり
アナリスト目標株価
¥1,964
現在株価より約20%低い
アナリストコンセンサス
中立
慎重な評価姿勢
営業利益の劇的回復 - V字回復の軌跡
株価推移と理論株価との乖離
アナリスト評価サマリー
平均目標株価
¥1,964
理論株価（PER基準）
¥1,998
理論株価（PBR基準）
¥2,373
現在株価
¥2,400台
北米事業の躍進
進行性前立腺がん治療薬「オルゴビクス」と過活動膀胱治療薬「ジェムテサ」が堅調な販売を記録。北米市場は強力な成長エンジンへと変貌。
新薬開発のポテンシャル
iPS細胞を用いたパーキンソン病治療薬の治験が安全面・有効性で示唆的な結果。中期的な企業価値向上の主要因。
株式分割で流動性向上
2025年12月31日基準日で1株を10株に分割。個人投資家の関心喚起と市場参加者の裾野拡大を目指す。
業績推進要因と市場リスク分析
短期的リスク要因
- 現在株価が理論値をやや上回る割高水準
- PBR3.5倍超という高いバリュエーション
- FRBの利下げ慎重姿勢による市場不透明感
- 北米市場依存度が高く政策リスクに敏感
- 利益確定売りによる調整圧力
中長期的成長要因
- 営業利益980億円（前期比3.4倍）の驚異的回復
- 北米主力製品の堅調な販売継続
- iPS細胞治療薬の治験進展
- パイプラインの充実化
- 株式分割による流動性向上と投資家層拡大
投資判断においては、短期的な調整圧力と中長期的な企業価値向上要因を総合的に判断する必要があります。
営業利益目標の達成度やiPS細胞治験の進捗など、ファンダメンタルズの継続的な注視が重要です。