日立製作所 2025年3月期決算および2026年3月期第1四半期決算概要
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日立製作所 2025年3月期決算および2026年3月期第1四半期決算概要
2025年10月28日現在
売上収益と利益の推移
調整後営業利益(年度比較)
事業セグメント構成(2025年3月期)
財務健全性指標
主要財務指標
| 指標 | 2025年3月期実績 | 前期比(YoY) | 2026年3月期 Q1 実績 | 前年同期比(YoY) | | --- | --- | --- |
| 売上収益 | 9兆7,833億円 | +1% | 2兆2,583億円 | +2.1% | | 調整後営業利益 | 9,716億円 | +2,157億円(増加) | 2,110億円 | +6.8% | | 調整後EBITA | 1兆1,418億円 | +2,236億円(増加) | - | - | | 税引前当期利益 | 9,627億円 | +1,369億円(増加) | - | - | | 親会社株主に帰属する当期利益 | 6,157億円 | +258億円(増加) | 1,922億円 | +9.6% | | 1株当たり利益(EPS) | 133.85円 | +6.94円 | - | - | | 総資産 | 約13兆2,848億円 | +8.6%(前期比) | 約13兆4,920億円 | +1.6% | | 純資産 | 約6兆314億円 | +3% | - | - | | 自己資本比率 | 44.0% | -2.7ポイント減少 | 43.1% | -0.9ポイント減少 |
事業概要
主力事業
日立製作所(Hitachi, Ltd.)は日本最大の総合電機メーカーであり、主に「デジタルシステム&サービス(Hitachi Vantara)」、「グリーンエナジー&モビリティ」、「コネクティブインダストリーズ」の3つの事業体制で構成されている。事業領域は、情報技術(IT)ソリューション、再生可能エネルギー関連事業、送電網設備、鉄道事業、半導体製造装置、医療機器など多岐にわたる。特にデジタルトランスフォーメーション(DX)、モダナイゼーション(ITの刷新)、脱炭素化に向けたエネルギーインフラの革新に注力している。2025年度の連結売上収益は約9.78兆円であり、国内外の幅広い分野で社会イノベーション事業を推進している。
市場ポジショニング
日立製作所はグローバルに展開する社会イノベーション事業のリーダーを目指し、特にデジタルとグリーン技術を成長の柱に据えている。再生可能エネルギーや送電網の更新、鉄道システムなどインフラ分野で高いシェアを持ち、国内IT市場においてもDX推進の追い風を受けている。半導体製造装置や医療機器分野では国内の主要競合(キヤノンメディカルシステムズ、島津製作所など)と競合しつつ着実に成長している。また、Lumadaというデジタルソリューション事業の拡大を進めており、デジタル中心の企業変革を加速させている。
競争優位性
- 多角的事業ポートフォリオ:IT、エネルギー、モビリティ、ヘルスケア、半導体製造装置など多岐にわたる事業を展開、リスク分散とシナジー効果を発揮。
- デジタルセントリックな社会イノベーション推進:DXやLumadaを核とした高度なデジタル技術を活用し、顧客の業務効率化や社会課題の解決に貢献。
- グリーンエネルギー分野の強み:再生可能エネルギー関連案件やパワーグリッド事業で堅調な成長を遂げている。
- 高い技術力と長い歴史:1910年創業の老舗企業であり、独自技術の開発力と豊富な経験に裏打ちされた信頼性がある。
- グローバルな事業展開と規模の経済:連結従業員数約28万人、連結売上収益約9.78兆円の規模を持ち、世界中で事業を展開。
- 強力な財務基盤と株主還元:2025年度は自己株式取得や増配を積極的に行い、財務健全性と株主還元の向上に努めている。
主要ニュース
| ニュース番号 | ニュースタイトル | 主要データと要因 | 潜在的影響 | | --- | --- | --- |
| 1 | 日立とGen-AX、業務変革を加速する生成AI活用の成熟度モデル「MA-ATRIX」を無償公開 | 日立とGen-AXが共同で「MA-ATRIX」という生成AI活用の成熟度モデルを無償公開し、企業の業務変革を支援します。 | 企業のデジタル変革を促進し、業界での競争力を高める可能性があります。 | | 2 | 日立とOpenAI、グローバルAIデータセンター拡大を軸とした戦略的パートナーシップに合意 | 日立とOpenAIがAIデータセンターの拡大を目指す戦略的パートナーシップを結びました。 | AI技術の進化とグローバル展開を加速し、日立のAI関連ビジネス拡大を促進します。 | | 3 | 日立レールが英国オムニコム社の買収を完了し、デジタルアセットマネジメント事業を強化 | 日立レールが英国オムニコム社を買収し、デジタルアセットマネジメント事業を強化しました。 | 鉄道関連のデジタル化を進め、ビジネスポートフォリオの拡大を図ります。 | | 4 | 日立が鉄道技術展に初出展 | 日立が初めて鉄道技術展に出展し、鉄道技術の最新動向を紹介しました。 | 鉄道分野でのブランド認知度を高め、技術革新を牽引する役割を果たします。 | | 5 | 日立、京葉銀行のコールセンター業務のサービス強化に向け、生成AI活用による回答精度向上の検証を実施 | 日立が京葉銀行のコールセンター業務で生成AIを活用し、回答精度を向上させる検証を行いました。 | AI技術の実用化を進め、顧客サービス品質の向上を図ります。 |
