株価分析：AI基板の成長期待と市場調整圧力の狭間で

半導体パッケージ基板の世界的リーダー | 2025年12月15日時点分析

現在株価

¥11,890

▼ 調整局面

高値（12月）

¥13,000+

決算失望によるストップ安

営業利益348億円が市場予想382億円を下回り、株価は前日比15.55%安の3,800円でストップ安。営業利益率が24%から4%へ急低下。

2025/10月末

株式分割発表（1株→2株）

基準日12月31日の株式分割を発表。流動性向上と個人投資家の買いやすさから好感され、株価上昇の要因に。

2025/11月

モルガン・スタンレー格下げ観測

格下げ観測と市場全体のハイテク株売りが重なり、一時的な急落局面を迎える。投資家心理が冷え込む。

2025/12月初旬

13,000円台突破

株式分割効果とAI基板需要期待から株価が上昇基調に。シンガポール政府投資公社（GIC）が主要株主に浮上。

2025/12/15

現在：調整局面

11,890円で取引終了。高値圏からの調整局面に入るも、長期的なAI需要への期待は継続。

2月決算失望の要因分析

成長ドライバー

AI GPU基板需要

NVIDIAブラックウェル等の次世代GPU向け高付加価値基板で重要サプライヤーの地位確立

技術的優位性

半導体パッケージ基板の世界的リーダーとして高度な技術力を保有

長期業績予測

2031年3月期には営業利益1,700億円超への拡大を予測するアナリストも

株主還元強化

政策保有株式の50%以上縮減方針により株主還元と事業投資へ集中

NVIDIA

主要顧客：NVIDIA次世代GPU向け基板供給

投資リスク分析

短期ボラティリティ

高

在庫調整リスク

中

バリュエーション水準

PBR 3倍超

市場環境の複雑性

イビデン株価は、AI向け高付加価値製品への期待と、汎用サーバー需要回復遅れによる相殺効果の狭間で乱高下を継続。高バリュエーション水準（PBR3倍超）のため、僅かなネガティブ材料でも調整しやすい状況。グローバル半導体在庫調整の動向と主要顧客の投資動向を注視する必要がある。

需要セグメント別展望

本分析は2025年12月15日時点の情報に基づくものです。投資判断は自己責任で行ってください。

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