免疫チェックポイント阻害剤の臨床効果と研究進展
免疫チェックポイント阻害剤の臨床効果と研究進展
制御性T細胞バランス調節によるがん治療と自己免疫疾患治療の最新知見
悪性黒色腫患者の5年生存率比較
臨床的意義: オプジーボとヤーボイの併用療法により、進行期悪性黒色腫患者の5年生存率が従来の15-20%から52%に大幅改善。治療後5年時点で生存患者の74%が無治療状態を維持。
日本の免疫治療研究貢献
| 研究分野 | 主な貢献 | | PD-1研究 | 本庶佑教授による発見(2018年ノーベル生理学・医学賞受賞) | | 臨床試験 | 過去5年間で試験数約2倍増加 | | 治療開発 | 免疫チェックポイント阻害剤の実用化推進 |
制御性T細胞の双方向制御メカニズム
機序説明: 制御性T細胞は免疫応答を抑制し自己免疫を防ぐ一方、がん細胞の免疫逃避に関与。免疫チェックポイント阻害剤はこの抑制を解除し、がん免疫を活性化。
国内自己免疫疾患患者数
| 疾患名 | 推定患者数 | | 関節リウマチ | 約100万人 | | その他の自己免疫疾患 | 多数(詳細統計要調査) |
データ出典: CheckMate-067試験、国内臨床試験統計、厚生労働省統計、免疫学専門文献