1. 新卒就職率と非正規雇用比率の比較

日本の新卒就職率は近年98%前後で高水準を維持していますが、全体の非正規雇用比率は37.1%に達しており、労働市場の二極化が進行しています。

| 年次/項目 | 新卒就職率 (大学) | 非正規雇用比率 (全体) | 非正規雇用比率 (新卒推定) | | --- | --- | --- |

| 2023 | 98.1% | 37.1% | 約10-20% | | 2024 | 98.1% (記録更新) | - | 約10-20% (正規シェア80-90%) | | 2025 | 98.0% | - | - |

2. 業界間の人材需要格差 (IT vs 伝統産業)

IT業界では2025年までに22万人の人材不足が見込まれ、クラウド関連分野では70%以上の組織が人員不足を報告。伝統産業の不足は高齢化が主因で、ITほどの深刻度ではありません。

| 業界 | 人材不足規模 (2025推定) | 不足要因 | DI (過不足指数, 2025) | | --- | --- | --- |

専攻と職業のマッチング率は50-70%程度と推定され、ミスマッチは3年以内の離職率30%に繋がっています。社会科学専攻は就職先が多岐にわたり、ミスマッチが発生しやすい傾向があります。

| 項目 | マッチング率 (推定) | 関連データ | | --- | --- | --- |

| 全体 | 50-70% | 賃金影響大 | | 社会科学専攻 | - | 就職多様 |

デジタルスキル（AI、クラウド、サイバーセキュリティ）のギャップが最も顕著で、卒業生の85%が不足を感じています。IT分野で22万人のギャップが生じており、生産性低下を招いています。

| スキル領域 | 企業需要 | 卒業生ギャップ | 影響 | | --- | --- | --- |

賃金のピークは45-54歳層（39万円）で、20-24歳層は22万円。2024年の春闘では若手中心に5%超の増額があり、人口減少が賃金上昇を促しています。ジェンダー賃金格差は21.3%でOECD4位の高さです。

| 年齢層 | 月額賃金 (2022, 千円) | 最近の変動 (2024-2025) | | --- | --- | --- |

| 20-24 | 220 | 若手優位の上昇 | | 30-34 | 320 | 中程度上昇 | | 40-44 | 370 | 控えめ | | 50-54 | 390 | ピーク後減少 | | 60+ | 320-250 | 安定 |