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2134.T
北浜キャピタルパートナーズ
株価暴落の全貌
信頼喪失と事業構造の脆弱性が招いた危機
株価76%急落 最終赤字8億円超へ
株価下落率
-76%
最終損益予想
-8.2億円
売上高減少率
-83.8%
契約破綻額
9億円
株価推移の衝撃
業績急変の構造
危機のタイムライン
2025年9月
第1回下方修正発表。市場に最初の衝撃が走る
2025年11月上旬
株価40円台後半で推移。投資家は依然として期待を維持
2025年11月中旬
第2回下方修正。最終赤字8.2億円発表。株価23円まで急落
第2四半期決算
売上高6,900万円、前年同期比83.8%減。売上の約9割が消失
暴落の3大要因
1. 大型契約の破綻
9億円超の大型契約が破綻。主力のサーバーシステム販売事業における特定案件の引き渡しが翌期に先送りされ、売上の柱が崩壊した。
2. 経営計画の信頼喪失
期初に「ドカンと伸びる」と宣言した強気計画が数ヶ月で根底から覆される。計画精度の低さが企業IRに対する信頼を決定的に損なった。
3. 事業構造の脆弱性
大型案件の成否に業績が大きく左右されるハイリスク体質。リスク管理や計画遂行能力が追いついていないことが露呈した。
財務基盤の矛盾
自己資本比率80%超の矛盾
財務基盤自体は自己資本比率80%超と高水準を保つ。しかし、この分厚い土台も収益性の低迷と業績の不安定性という構造的問題の前では、投資家の不安を払拭できず。市場は将来の収益力を評価するため、現在の安定性だけでは不十分であることを示した。
四半期売上高の激変
再生への道筋
市場の信頼回復には、大型案件依存体質からの脱却と安定収益源の確保が不可欠。
透明性の高い情報開示の徹底と、遅延案件の確実な引き渡し完了が今後の焦点となる。
本件は成長期待の高いベンチャー株投資において、計画の実現可能性と経営リスクを見極める重要性を改めて示した。
