KOKUSAI ELECTRIC 株価暴落分析レポート

6525 | 東証プライム 2025年11月18日

KOKUSAI ELECTRIC 株価暴落の真相

半導体市場の調整と「期ずれ」の衝撃 - 業績予想下方修正による急落を徹底分析

業績下方修正による急落

年初来高値6,135円から一時4,096円まで下落。前日比マイナス8%超の衝撃

株価推移と暴落の軌跡

主要指標スナップショット

現在株価

¥4,096

▼ 8.0%

年初来高値

¥6,135

▼ 33.2%下落

PER (予想)

35.7倍

割高感あり

ROE

18.7%

高水準維持

財務健全性指標

業績予想の大幅下方修正

下方修正の主因:「期ずれ」問題

NAND向け装置やDRAM向け装置の一部が、顧客側の投資計画調整により来期以降にずれ込む見通し。メモリー分野における投資抑制が明確化し、下期の連結最終利益は前年同期比3割以上の落ち込みが予想される。

利益推移と予想

アナリスト評価

平均目標株価: ¥4,527

現在株価から約10%の上昇余地あり

業績予想比較表

| 項目 | 修正前予想 | 修正後予想 | 変動額 | 前期比 | | --- | --- | --- |

| 売上高 | 2,440億円 | 2,300億円 | ▼ 140億円 | ▼ 3.7% | | 最終利益 | 360億円 | 279億円 | ▼ 81億円 | ▼ 22.5% | | 下期利益見通し | - | - | - | ▼ 30%以上減 |

市場センチメントと投資家の見方

短期:調整局面

業績下方修正と利益確定売りにより、短期・中期線(5日線、25日線)は弱気を示す。テクニカル指標も慎重姿勢を示唆。

中期:様子見姿勢

「期ずれ」となった装置販売が来期に実現するか注視が必要。半導体サイクルの底打ちタイミングが焦点。

長期:成長期待残存

200日線は上昇トレンド維持。高い技術力と次世代半導体向け成膜装置市場での競争力に期待。

投資判断のポイント

この調整局面を「買い場」とするか

**ポジティブ要因:**財務健全性は堅調(ROE 18.7%、自己資本比率57.4%)。アナリスト評価は中長期的に強気。VERTEX、TSURUGIなどのブランド力と技術優位性。

**リスク要因:**半導体業界全体の需給調整継続。中国経済減速懸念。ロジック・ファウンドリー回復の遅れ。PER 35.7倍の割高感。

**今後の焦点:**来期の「期ずれ」装置販売の実現性。半導体サイクルの底打ち時期。海外市場拡大戦略の進捗。

本レポートは公開情報に基づく分析であり、投資勧誘を目的とするものではありません

KOKUSAI ELECTRIC (6525) | 2025年11月18日時点