MLB史上の論争的ミスドホームラン事例分析
歴史的審判判定と試合結果への影響
3
主要事例数
75年
スパン期間
2
プレーオフ影響事例
100%
勝利貢献率
歴史的ミスドホームラン事例一覧
| 日付/試合 | 選手 | チーム vs 対戦相手 | 走塁カウント | 試合への影響 | 論争点 | | --- | --- | --- |
| 1932年6月3日
レギュラーシーズン | Lou Gehrig | ニューヨーク・ヤンキース vs ボストン・レッドソックス | あり(抗議なし、HRとしてカウント) | 中程度 | 事後の写真でmissed plateが判明 |
| 1999年10月17日
NLCS第5戦 | Robin Ventura | ニューヨーク・メッツ vs アトランタ・ブレーブス | あり(得点カウント、シングルヒット判定) | 高度 | 伝説の「grand slam single」 |
| 2007年10月1日
NLワイルドカード・プレーオフ | Matt Holliday | コロラド・ロッキーズ vs サンディエゴ・パドレス | あり(抗議なし、winning runとしてカウント) | 高度 | 最も有名な論争判定 |
1932年
Lou Gehrig - レギュラーシーズン
NYY vs BOS
ヤンキースが15-3で大勝。Gehrigの得点は攻撃力に貢献したが、直接的な決定打ではなく勝利を確実にした。
1999年
Robin Ventura - NLCS第5戦
NYM vs ATL
メッツが延長戦で8-7勝利、シリーズを3-2に戻し、後に逆転してワールドシリーズ進出。
2007年
Matt Holliday - NLワイルドカード
COL vs SD
ロッキーズが9-8勝利、ワイルドカード獲得でNLDS進出、後にワールドシリーズ進出。
詳細事例分析
1932年 Lou Gehrig 事件
ヤンキース対レッドソックスのレギュラーシーズン戦で、Gehrigが深い打球を放ち、ランニング本塁打で順調に走塁したが、足跡から本塁の縁を「引きずって」通過し、正確に触れなかったことが判明。レッドソックスのキャッチャーは気づかず、審判もアウトを宣告せず、得点は本塁打としてカウントされた。
影響: 試合はヤンキースが15点を叩き出して大勝し、この得点は決定的ではなかったが、Gehrigの攻撃支配力を象徴。
1999年 Robin Ventura 事件
NLCS第5戦、メッツが7-3でリードされていた15回裏、Venturaが満塁本塁打を放ち、ボールは場外へ。しかしチームメイトがフィールドに殺到して祝福し、Venturaは二塁で止まり走塁を完了せず。
影響: 審判は「シングルヒット」と判定したが、前の3走者の得点はカウントされ、7-7の同点に。延長戦でメッツが勝利し、この「grand slam single」は伝説となり、4点の同点打が直接勝利につながった。
2007年 Matt Holliday 事件
プレーオフ13回、ロッキーズが6-6の同点、Hollidayが三塁打後タッグアップ、Gilesの右翼からの送球が弾け、HollidayがキャッチャーのBarrettにスライディングで衝突し、地面に倒れた。
影響: 審判McClelandが観察後セーフ判定、得点で試合終了9-8勝利。このwinning runがワイルドカード帰属を決定し、ロッキーズは勢いに乗って「Rocktober」でワールドシリーズ進出。