日産新型リーフ 第3世代技術分析レポート
日産新型リーフ 第3世代技術分析レポート
EV市場のパイオニアが示す次世代電動車の進化
発行日: 2025年10月8日
航続距離(WLTC)
702km
B7 X(78kWh)
+56% vs 旧型
最高出力
218PS
160kW / 355Nm
+4% トルク向上
空力性能 Cd値
0.26
フルアンダーカバー採用
世界累計販売台数
70万台
日本: 18万台
車体剛性・性能向上分析
世代間ボディスペック比較
| 項目 | 旧型(第2世代) | 新型(第3世代) | 差分 | | --- | --- | --- |
| 全長 | 4,480mm | 4,360mm | -120mm | | 全幅 | 1,790mm | 1,810mm | +20mm | | 全高 | 1,540mm | 1,550mm | +10mm | | ホイールベース | 2,700mm | 2,690mm | -10mm | | 最小回転半径 | 5.4m | 5.3m | -0.1m | | バッテリ容量 | 60kWh | 78kWh | +30% | | 航続距離(WLTC) | 450km | 702km | +56% |
第3世代技術革新ポイント
🔋 第3世代 3-in-1 EVパワートレイン
モーター、インバーター、減速機を一体化。容量10%削減、トルク4%向上。スキューローター採用で回転振動を抑制。
🏗️ CMF-EVプラットフォーム
アリア採用のEV専用プラットフォームを小型化。車体ねじり剛性86%向上を実現。
💨 空力最適化設計
滑らかなフロントマスク、電動格納式ドアハンドル、フルアンダーカバーでCd値0.26達成。
🎯 サスペンション再設計
マルチリンク式リアサスは横剛性66%向上、前後剛性28%低減でしなやかさを実現。
🪟 調光パノラミックガラスルーフ
日産初採用。電子調光技術で透明度をボタン1つで変更可能。遮熱機能付き。
🖥️ Google搭載インフォテインメント
12.3インチデュアルディスプレイにNissanConnect搭載。先進的なUI/UX。
パワートレイン性能プロファイル
試乗評価サマリー
アナリスト総括
第3世代リーフは、航続距離の56%向上(702km)と車体剛性の86%向上により、EVの実用性課題を大幅に改善。CMF-EVプラットフォームの採用とサスペンション設計の最適化により、アリアで課題となった乗り心地を克服。第3世代3-in-1パワートレインは静粛性と効率性を両立し、プレミアムEVとしての品質を確立。世界初の3世代継続EVとして、日産のEV技術の蓄積と進化を示す重要なマイルストーン。公道試乗での最終評価が待たれるが、テストコースでの印象は上々で、ロングドライブでの快適性も期待できる完成度。
累積環境貢献実績
総走行距離
280億km
CO2排出削減量
19億kg
リーフシリーズの累計販売70万台により達成された環境貢献実績は、EVのパイオニアとしての日産の確固たる地位を示している。