オルガノ株価分析 - Bloomberg Terminal Style

オルガノ(6368) 株価分析

上方修正後の急落 - 半導体調整と市場反応 | 2025年11月18日

MARKET OVERVIEW

株価

¥13,000

▼ 9.0%

予想売上高 (2026/3)

¥1,750億

▲ 7.2%

予想純利益 (2026/3)

¥270億

大幅増益

ROE

21.67%

高収益性

PRICE MOVEMENT ANALYSIS

ALERT FACTORS

主要下落要因

受注高の減額発表により将来の成長懸念が浮上。半導体セクター全体の調整圧力も重なる。

セクター影響

半導体製造装置関連銘柄の同時下落。フジクラ等も同日大幅安を記録。

市場心理

短期的な需給悪化と過度な反応。利益確定売りが重なり急落を加速。

FINANCIAL PERFORMANCE

DEEP DIVE ANALYSIS

1. パラドックス

業績好調にもかかわらず株価急落

• 売上高・純利益ともに大幅上方修正
• 配当増額も発表
• 受注減が将来不安を惹起
• 短期投資家の警戒感上昇

2. 市場環境

セクター全体の調整局面

• 半導体関連銘柄の利益確定売り
• TSMCなど大手顧客動向への懸念
• 地合い悪化による連鎖反応
• ボラティリティの一時的増大

3. ファンダメンタルズ

強固な企業価値の維持

• ROE 21.67%の高収益体質
• 安定した財務基盤
• 多角化された事業ポートフォリオ
• 超純水技術の競争優位性

BUSINESS DIVERSIFICATION

事業多角化の強み

| セグメント | 特徴 | | 半導体 | 超純水装置 | | 電力 | 水処理システム | | 医薬 | クリーン技術 | | 食品 | 浄化プロセス | | データセンター | 成長分野 |

INVESTMENT OUTLOOK

今後の注目ポイント

半導体市場の需給動向

台湾半導体市場の設備投資サイクルが株価に直接影響。TSMC等の大手顧客の動向を注視。

受注高の回復

次期決算での受注高回復が市場の懸念払拭の鍵。短期的な調整か構造的変化かの見極めが重要。

長期成長戦略

超純水以外の水処理技術の適用範囲拡大。データセンター需要増加による中長期的成長機会。

MARKET SENTIMENT

投資家の声 - 強気派

• 「薄っぺらいネタによる線香花火的な下落」
• 「まだまだ割安。保持堅持で応援する」
• 「長期的には買い場と捉える」
• 「コア技術への信頼感は維持」

投資家の声 - 慎重派

• 「利益は良いが、受注が減ると将来が不安」
• 「半導体サイクルの転換点か」
• 「短期的な需給悪化に警戒」
• 「次期決算での回復を見極めたい」

TERMINAL ANALYSIS CONCLUSION

オルガノの株価は短期的な需給変動と市場の神経質な反応により調整局面にあるが、企業のファンダメンタルズは良好を維持。ROE 21.67%の高収益性、多角化された事業基盤、「水」という不可欠なインフラ技術の競争優位性は揺るぎない。受注減は短期的な設備投資サイクルの影響と見られ、中長期的な成長戦略への懸念は限定的。半導体市場の需給回復と次期決算での受注高持ち直しが株価反転の鍵となる。長期投資家には押し目買いの機会となる可能性。

DATA SOURCE: TOKYO STOCK EXCHANGE

SECTOR: SEMICONDUCTOR EQUIPMENT

MARKET CAP: HIGH-LIQUIDITY

UPDATE: 2025/11/18