グーグルAI投資が牽引する資本支出の加速
グーグルAI投資が牽引する資本支出の加速
2025年10月1日時点 | 出典: 花旗リサーチ
投資評価 買い(維持)
2026年資本支出予測
1,110億ドル
対2025年比 +29%
2024〜2029年CAGR
26%
AI向け設備投資の継続が前提
Gemini月間トークン使用量
1兆回超
2024年4月比 2倍
GCP顧客数
前期比 +28%
受注残も加速基調
資本支出予測の推移
金額は花旗試算に基づく。単位: 億ドル。
Geminiトークン使用量の急伸
月間利用回数(兆回)。2024年4月を基準とした実績比較。
主なインサイト
- 2026年の資本支出は1,110億ドルへ拡大し、2025年見通し(860億ドル)を力強く上回る。
- Geminiの利用量は月間1兆回超に達し、AI活用が検索とクラウド双方のトラフィック成長を下支え。
- Google Cloudの顧客ベースは四半期ごとに前期比+28%で増加し、受注残の積み上がりも顕著。
- 競争環境は厳しいが、実装とスケール能力を評価し、花旗は買い判断と目標株価280ドルを維持。
事業別ドライバー
- 検索: Gemini統合で回答品質が向上し、広告単価と利用時間の拡大に寄与。
- クラウド: AI/MLワークロード需要が堅調で、GCPの大型案件が受注残を押し上げ。
- 開発サイクル: 資本支出拡大が専用インフラ増強を加速し、新サービス投入頻度を高める。
投資家への示唆
- AI対応CapExの積極投資により、2024〜2029年で年平均26%の成長軌道を確保。
- Geminiの高速なトークン消化は、AI製品の商用化が進展しているシグナル。
- 検索での競争激化は継続するものの、高い実行力がトップラインを支えると花旗は判断。
- 資本配分の重点化で長期的な収益性確保が期待される一方、投資効率モニタリングが必要。
評価サマリー
| 投資判断 | 買い(維持) | | 目標株価 | 280ドル | | 想定成長率 | 2024〜2029年資本支出CAGR 26% | | 成長エンジン | 検索・クラウド領域へのGemini実装拡大、AI需要に対応したインフラ投資 | | 注視ポイント | 競合のAI検索進展、設備投資の投下効率、クラウド契約の継続性 |
※数値は花旗の最新試算に基づく。金額は米ドル建て。
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