日本レアアース戦略と半導体産業分析
1. レアアース輸入依存度と半導体需要
中国からの輸入比率は2010年代の90%超から2025年には約58%に低下。2025年5月の輸入額は前年比72.4%減の5億8,240万円と急減しており、依存低減の動きが加速している。
日本の半導体産業におけるレアアース年間需要量は約2,000-4,000トンと推定。全体のレアアース消費量(約19,000-20,000トン/年)の10-20%を占める。
2. 国際協力プロジェクトとR&D投資
日本オーストラリア・レアアース社(JARE)がLynas CorporationのMount Weldプロジェクトに約2億豪ドル(約1億3,000万米ドル)を投資。日印間では5兆円規模の公私投資(5年間)がpledgeされている。
2028年までに2,158億円が深海採掘を含むリサイクル技術に割り当てられ、企業側ではSumitomoやYamaha Motorなどがスタートアップ投資(数百万米ドル単位)を実施。
3. 半導体出荷額と米中貿易戦争の影響
| 年 | 市場規模(億米ドル) | 出典 | | --- | --- | --- |
| 2023 | 468 | - | | 2024 | 404 | - | | 2025 | 519-579 | - |
トランプ政権下の貿易戦争再燃により、2025年の日本の実質GDP成長率は本来の見込みから0.6%低下すると予測。2029年までに累積で3%近いマイナス影響が見込まれる。